注目のトピックス -いびき(睡眠時無呼吸症候群) | 奈良市学園前駅の耳鼻咽喉科・アレルギー科『こばやし耳鼻咽喉科』

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いびき(睡眠時無呼吸症候群)

最近、朝おきてもしっかり寝た気がしない、睡眠時間は長いのに昼間ウトウトしてしまう、ということはありませんか?
もしかしたら、睡眠時無呼吸症候群かもしれません。
いびきと睡眠時無呼吸症候群との関係を簡単に説明しますと、睡眠時無呼吸症候群では昼間は呼吸が正常ですが、眠りに入ると間もなく呼吸停止を繰り返します。中には1分以上も呼吸が止まったままの人もいます。これは眠るとのどの筋肉の緊張が低下し、舌根部が下に下がり空気の通り道(気道)が狭くなり、窒息状態となるためです。 それに続いてあえぐような呼吸が再開され、いびきが発生します。このような呼吸を一晩中繰り返しますので、どうしても眠りは浅くなり睡眠不足となります。つまり昼間はとっても眠いということになります。また、不思議なことに睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、このような睡眠時の無呼吸状態を全く自覚されていません。
少し前までは、患者さんのいびきや呼吸の状態をご家族の方に録音してもらい、そのテープを延々と調べて睡眠時無呼吸症候群の判断を行う方法もありました。いびき治療のための検査入院もありました。患者さんの負担を軽減し、また、正確な判断を行うため、当院では夜間呼吸モニター(アプノモニター)という器械を使用して、いびきや呼吸、血中酸素濃度を測定し、データをコンピュータ解析した上で睡眠時無呼吸症候群かどうかの診断を行います。 その結果により、以後のいびき治療の計画を立てていきます。
夜間呼吸モニター(アプノモニター)は一晩の睡眠時装用で、器械は予約にて貸し出しし、自宅でデータをとることができますから入院不要で手軽に行うことができます。 予約は受診の際にとることができます。

いびき・睡眠時無呼吸の原因

大きくは 1)中枢性、2)末梢性にわけられます。
このうち耳鼻科で扱うのは 2)の末梢性のものです。
末梢性のいびき、睡眠時無呼吸の原因は、

  1. 生活習慣
  2. 口腔咽頭の形態
  3. 鼻、副鼻腔疾患や形態など
があげられます。さらにそのうち1.は自己努力で解決できるものですが、2や3は専門医による診察、治療が必要です。

いびき・睡眠時無呼吸と生活習慣

生活習慣によるいびきや睡眠時無呼吸の原因は、生活習慣を変えることによりある程度取り除くことができます。たとえば、

  1. 肥満によるあごの下のお肉は首を絞めているのと同じです。適度な運動と食事で肥満を解消しましょう。
  2. 飲酒がすぎると呼吸抑制や浮腫が起こります。飲酒は控えめにしましょう。
  3. 最近は硬いものを食べる習慣が少なくなり、下顎の発達が悪い子供が増えています。下顎の発達も睡眠時無呼吸症候群とおおいに関係があります。睡眠時無呼吸症候群への予防のためには、小さいころからよく噛む習慣をつけてあげることが必要です。
  4. 薬物による睡眠にたよらないこと。呼吸が抑制されます。
  5. 睡眠が浅いと感じるときは仰向けより、横向けに寝ましょう。
これらにほぼ共通するのは、種々の要因により寝た状態で口の粘膜の柔らかい部分(軟口蓋や口蓋垂、舌など)が下がり、空気の通り道が狭くなるということです。空気の通り道が狭ければ、呼気や吸気の通過に際して摩擦音、振動音が生じやすくなります。それがいびきとして聞こえるということです。普段の習慣を少し変えることでいびき防止に効果的と思われる方法を試すのも良いでしょう。まず、横向きに眠る習慣をつけてはどうでしょうか?抱き枕を使う、枕に傾斜をつけるという手もあります。これらはあくまでいびき解消にいたらなくとも快適に眠るための試みですので、逆に寝にくくて寝不足になったりしないよう、十分注意してください。

いびき外来:睡眠時無呼吸の検査

まず、当院を受診してください。ご希望により、夜間呼吸モニター(アプノモニター)を予約にてお貸しします。翌朝、器械をお持ちいただき結果を解析します。解析結果の説明と今後の治療方針は、後日(可能なら当日でも)の診察の際行います。

検査と治療の費用

夜間呼吸モニター(アプノモニター)による呼吸機能分析は保険適応です。3割負担のかたで約3,000円程度です。

 

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