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いびき(睡眠時無呼吸症候群)

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朝起きてもしっかり寝た気がしない、睡眠時間は長いのに昼間ウトウトしてしまう、ということはありませんか?
もしかしたら睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)かもしれません。

大人と子どもでは原因が違う

大人のいびき・睡眠時無呼吸

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まる病気です。
睡眠の質が低下し、日中の眠気や頭痛、体のだるさなどの症状を引き起こします。

このような症状はありませんか?

  • 最近太った
  • 最近いびきがうるさいと言われる
  • 起床時に頭が重い
  • よく寝たはずなのに昼間の眠気が強い
  • 集中力に欠ける

このような症状があれば、あなたは睡眠時無呼吸症候群かもしれません。
では、いびきや睡眠時無呼吸症候群はなぜ起こるのでしょうか?

睡眠時無呼吸症候群の主な原因について

いびきはどうして起こるのか?

いびきは睡眠中に空気の通り道である喉が狭くなり、そこを空気が通る際に喉の壁が振動することによって生じる音です。つまり、いびきをかくということは気道が狭くなっている証であるということです。

ではなぜ気道(のど)が狭くなるのでしょうか?

健常人でも仰向けで寝ると、重力により舌や軟口蓋が落ち込み、気道が狭くなります。睡眠時は喉の周囲の筋肉の緊張も緩んでいます。

正常な気道と閉塞性SASの気道の比較図

すなわち下記の要因により、上気道(鼻からのどまでの空気の通り道)が狭いことで無呼吸が起こります。

  1. 肥満
  2. 筋力の低下(加齢)
  3. 分厚い舌
  4. 下顎が狭い
  5. 下顎が後退している
  6. 扁桃肥大がある
  7. 軟口蓋がたれて狭い
  8. 飲酒・睡眠薬の使用
  9. 鼻炎・ポリープ・肥厚性鼻炎・鼻中隔湾曲症などによる鼻づまり など

睡眠時無呼吸症候群の主な症状とからだに及ぼす影響

夜間の症状

大きく不規則ないびき

呼吸状態の変化でいびきは変化します。呼吸が止まるといびきも消えます。無呼吸が繰り返すことによる大きく不規則ないびきが特徴です。
また寝汗をかいたり寝相が悪い、何回もトイレに起きる、などの症状も出てきます。

昼間の症状

日中の眠気

睡眠中の無呼吸のたびに脳が目を醒ますため、睡眠の質が低下します。そのため昼間の眠気・集中力の低下が生じて、本来の能力が発揮できなくなり、仕事・学習能率の低下や交通事故の危険増加などがおこります。また朝の頭痛感・憂うつさを自覚される方もおられます。

倦怠感や頭痛

朝、起床時に頭が重い、憂鬱であるなど

結果として生活の質(QOL)が低下します。

肥満があると睡眠時無呼吸症候群が発生しやすく重症化します!

肥満が睡眠時無呼吸症候群の原因となるのは、気道が脂肪で圧迫されて狭くなるためです。

  • 体重増加に伴い、首や気道周囲に脂肪がつく
  • 舌の付け根にも脂肪が蓄積されるため、舌が大きくなる
  • 特に仰向けで寝る際に、舌根が沈下するので症状が顕著に現れ、SASの発症を助長する

そのため

  • 大きないびき、呼吸の停止
  • 起床時の頭痛、耐えがたい眠気で居眠りする、何度も目を覚ます
  • 記憶力や集中力の低下、頻繁にトイレに行く(夜間頻尿)、気分が落ち込む

などが起こります。

ダイエットで体重を減らすことで、気道が広がりやすくなり、無呼吸や低呼吸の回数が減ります。ただし日本人は肥満の程度が低くても、顔面の形態的問題、すなわち下顎が小さいことからSASを発症しやすい人種とはいわれています。

無呼吸が引き起こす合併症について

無呼吸のたびに繰り返される体内酸素の低下などが、心臓、脳など全身の血管に負担をかけます。その状態を年単位で放置することで、高血圧、心臓発作、脳卒中を誘発する結果となります。

また日中の眠気や倦怠感などにより、生産性や作業効率の低下・作業ミスなどを引き起こします。

リスクの具体例

検査・診断

ではどのようにして睡眠時無呼吸を検査し、診断し、治療をしていくのでしょう?検査の流れについて説明していきます。

まずは、最近太った、家族からいびきがうるさいと言われる、またよく寝たはずなのに昼間の眠気が強い・・・などの症状があり、「もしかしたら私は睡眠時無呼吸症候群?」と感じることがあったら、医療機関を受診してみましょう。そこからが出発点となります。

ご自宅 医療機関 AHIが 20以上 40未満 高度の無呼吸 あり なし AHIが 40以上 ただちにCAPD療法を 開始する場合があります AHIが20未満で 体位の工夫等で睡眠の改善が 得られる可能性がある場合 + B.メイン治療 CPAP治療 マウスピース 手術治療 A.基本治療 ダイエット アルコール・睡眠剤中止 睡眠中の体位の工夫 耳鼻科的治療(鼻閉など) 1 2 3 4 SAS治療 治療方針の決定 無呼吸の程度や原因によって 治療方針を決定します 精密検査 所定の病院で一泊入院 ご自宅で行う 簡易検査 問診、 鼻・口腔内の チェックなど こんな症状を自覚 ・最近太った ・いびきがうるさいと  言われる ・朝頭が重い ・昼間の眠気が強い <検査・診断の流れ>

AHIとは?

一般的に睡眠時無呼吸症候群の重症度はAHI(Apnea Hypopnea Ibdex)無呼吸低呼吸指数で表します。
AHIとは1時間に10秒以上の無呼吸・低呼吸が発生する回数を示すものです。
AHIが5回以上認められ日中の眠気などの症状がある場合、15回以上では症状がなくても睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

SASの重症度分類
  • 注1 AHI=5~15で日中の眠気などがある場合は軽度の睡眠時無呼吸症候群と判断します。またこの中で中等度以上に治療の必要があるということになります。
  • 注2 小児の場合は大人とは異なり、扁桃肥大・アデノイド増殖症・鼻炎や肥満が原因になることが多いため、アデノイドの大きさを見る検査(レントゲン撮影やファイバースコープによる)が必要となります。

こんな症状を自覚

最近太った、いびきがうるさいと言われる、よく寝たはずなのに朝頭が重い、昼間の眠気が強い、集中力に欠けるなどの症状がある。
そんな症状がある場合は、あなたは睡眠時無呼吸症候群かもしれません。医療機関を受診しましょう。

① 医療機関での問診など

昼間の眠気や頭痛を訴える方のなかには肥満の方も多いため、体重の増加は最近ないか、睡眠薬や飲酒の習慣があるかなどを見極めていきます。
また鼻内の観察や口腔内の状態のチェックが必要となります。扁桃肥大はないか、舌の厚さは?軟口蓋の形態は?歯列は?下顎の形態はどうか?またファイバースコープによる鼻内ポリープや肥厚性鼻炎、鼻中隔湾曲症などによる鼻の閉塞がないかどうか、アレルギー性鼻炎がないかどうかなど、これらを耳鼻科的に調べて、原因の一つと診断すれば耳鼻科的治療も積極的に行っていきます。

お子さまの場合は口蓋扁桃肥大に加え、アデノイド増殖症も小児の睡眠時無呼吸症候群の原因の一つですので、お口をあけてもらったり、アデノイドはレントゲン撮影やファイバースコープにて確認をします。大きさによっては治療(手術)が必要になる場合があります。

※注 お子さまの場合の取り扱いについては”子どもの睡眠時無呼吸症候群について”をご参照ください。

検査・診断の流れ

② ご自宅での簡易検査
(簡易式睡眠ポリグラフィ検査)※この検査は基本中学生以上に適応

簡易睡眠ポリグラフィ検査の図

ご自宅で指先センサーをつけて、血液中の酸素と時間当たりに10秒以上の無呼吸・低呼吸が何度あるかを睡眠中に測定します。

ご来院いただき、使用方法をご説明させていただいた上で検査機器をお持ち帰りいただきます。ご自宅で検査を行っていただいたら翌日持参していただき、そのデータを基にAHIの診断・分析を行います。説明は後日行います。

検査・診断の流れ

③ 精密検査(PSG検査)

ポリソムノグラフィ(PSG)検査の図

PSG検査は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の評価において最も詳細な検査方法です。
脳波、筋電図、心電図、呼吸、血中酸素濃度など、幅広い生体情報を記録します。
この検査により、10秒以上の無呼吸・低呼吸が1時間に何回起きているか(AHI)、SASのタイプ(閉塞性または中枢性)、酸素レベルの低下状況だけでなく、睡眠の深さや中断の有無など睡眠の質、不整脈の有無、他の睡眠障害の可能性まで把握できます。
PSGでは睡眠の状態を正確に把握できるため、総睡眠時間が測定でき、AHIのより正確な評価が可能です。

複数のセンサーを装着して行うため、専門施設に一泊入院して実施する必要があります。受診の際には当院よりご紹介の上で受診していただきます。

検査・診断の流れ

④ 診断・治療方針の決定

AHI(無呼吸低呼吸指数)が5以上で日中の眠気やいびきなどの症状が見られる場合に、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。重症度は、AHIが5以上15未満で軽症、15以上30未満で中等症、30以上で重症とされています。

SASの原因などにより治療方針が決められます。

SASの治療には減量やCPAP(シーパップ)治療、マウスピース(口腔内装置)、またアデノイドや扁桃腺肥大が原因の場合は外科的手術による治療などがあります。
CPAPは当院で導入・管理ができます。(料金は3割負担の方で約4,000円/月です)また外科的手術が必要な場合は、患者さまのご要望をお聞きしながら、入院・手術ができる病院をご紹介します。

検査・診断の流れ

治療開始

睡眠時無呼吸症候群の治療法は大きく分けて下記の通りです。

SASの治療法

その他鼻炎などがある場合には、同時に内治療や点鼻などを合わせて行うことがあります。

A.基本治療

睡眠時無呼吸症候群であると判断した場合で以下に当てはまる場合は、積極的に治療していきます。

ダイエット

肥満の人は痩せましょう。肥満による上気道周囲の脂肪により上気道が狭められているため、無呼吸が起こりやすくなっています。減量により脂肪が減ると上気道が広くなり、無呼吸は起こりにくくなります。

無呼吸の誘因となるアルコール、睡眠剤をやめる

睡眠中の空気の通り道を開く筋肉の弛緩を助長するため。

睡眠中の体位の工夫

終夜睡眠ポリグラフィ検査は体位(体の向き)がわかります。仰向けの時にのみ無呼吸が起こる方では、横向きで寝ることやベッドのギャッジアップ(ベッドの頭部や背もたれを上げること)が有効です。

耳鼻科治療(上気道を広げるための治療)

肥厚性鼻炎、アレルギー性鼻炎、鼻内ポリープなど、上気道を閉塞させる原因がある場合は積極的に加療していきます。
これは最近では、ロイコトリエン受容体拮抗薬やステロイドの点鼻が鼻内の閉塞を抑える効果があることが報告されていますので、処方することもあります。

B.メイン治療

CPAP治療

CPAP(シーパップ)と呼ばれる装置を睡眠時に装着していただきます。現在、中度以上の方の睡眠時無呼吸症候群治療で最もポピュラーで効果的な治療法です。また副作用がないこともメリットです。CPAPと呼ばれる機械から、装着していただくマスクへ継続的に空気を送り込み、患者さまの上気道が閉じないようにする治療法です。
当院でも、3つの選択肢の中で最も確立された治療法として積極的に採り入れています。

※ 簡易型睡眠ポリグラフィ検査で、AHI:40以上はCPAP治療の保険適用となりますが、20~40の場合は終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)で20以上であることが保険適用の条件となります。

CPAP装着の様子
口腔内装置(睡眠時無呼吸症候群用マウスピース)による治療

いわゆるマウスピースといわれるもので、AHIが20未満の軽度の方で、下あごを前方に固定して空気の通り道を開くようにする装置を就寝時につけて寝ます。
睡眠時無呼吸症候群の方の口腔内装置の作成は、条件を満たせば健康保険が適用されます。当院では歯科クリニックに作成をお願いしています。約2週間で完成、費用は3割負担の方で約5,000円です。

睡眠時無呼吸症候群用のマウスピース
手術療法
  1. 口蓋扁桃が大きい方は扁桃摘出術は有効です。また小児の場合はアデノイド切除術が有効となる場合があります。
    それにより上気道が広くなり呼吸がしやすくなります。
  2. 鼻閉びへい(鼻づまり)により無呼吸は悪化します。そこで耳鼻科で鼻茸、鼻中隔湾曲症・肥厚性鼻炎などについて一般的な保存的治療では解決しない場合は、手術による治療をお勧めする場合があります。アレルギー性鼻炎による鼻閉の場合は、当院にて鼻アレルギーのレーザー手術をする場合もあります。
  3. UPPP(軟口蓋咽頭形成術)LAUP(レーザーによるUPPP)という、狭くなった口腔内の粘膜を切り、大きく広げる手術もありますが、いったん手術で広げても時間の経過とともに拘縮して狭くなることが多く報告されているため、当院ではお勧めしておりません。
  4. 舌下神経電気刺激法という、重症の睡眠時無呼吸症候群の方でどうしてもCPAPが気になって装着が困難な場合に有効な治療法です。
    特定の医療機関でのみ行っています。

睡眠時無呼吸症候群は、治療によって劇的に改善することが多いです。
周りの人にいびきや無呼吸を指摘されたり、日中の眠気や倦怠感を覚えたら早めに専門医療機関を受診しましょう!

子ども(小学生以下)の睡眠時無呼吸症候群について

小児の睡眠時無呼吸症候群の症状とは?
「あれっ、ウチの子大丈夫?」

本来、子どもが熟睡している場合は、スヤスヤと寝ているものです。
でも睡眠中にたびたび息が止まったり、昼間ぼ~っとしていたり、怒りっぽくなったりしていませんか?
睡眠時や日常生活において下記のような症状が現れたら、小児の睡眠時無呼吸症候群かもしれません。
以下のような症状がある場合は当院への受診をお勧めします。

睡眠時無呼吸症候群かもしれないお子さまをお持ちの親御様にお願い

アプノモニターによる検査は、小さいお子さまには基本的にはできず、中学生以上の方に限られます。
また無呼吸症候群であるかどうかの判断も大人とは異なります。

睡眠時の症状

  • 寝息が荒く、毎日「いびき」をかく
  • 数秒間、呼吸が止まる
  • 大きな「いびき」を繰り返す
  • 眠りが浅く、ちょっとした刺激で何度も起きてしまう
  • 陥没呼吸(呼吸時にみぞおちがペコペコとへこむ)
  • 寝汗や夜尿(おねしょ)が多い
  • 寝相が悪く、口を開けて寝る

起床時の症状

  • 寝起きが悪く、起こさないと起きない
  • 不機嫌
  • 口がぽかんと開いて乾いている
  • ぼーっとして頭痛がある

日常での症状

  • 口呼吸
  • イライラして怒りっぽい
  • 眠そうだったり、長時間の昼寝をしたりする
  • 幼稚園や学校で居眠りが多い
  • 集中力の低下
  • 食欲がない、食事に時間がかかる
  • 注意力が散漫で、落ち着きがない
  • 鼻が常に詰まっている

子どもの睡眠時無呼吸症候群の原因

小児の睡眠時無呼吸症候群の原因として、代表的なものは以下の2つがあります。

① のどの奥にある扁桃組織の肥大

扁桃組織の肥大として考えられるのはアデノイド増殖と口蓋扁桃肥大です。
アデノイドはリンパ組織のかたまりで、2歳頃から大きくなり、6歳頃にアデノイドの大きさがピークとなり、8~10歳頃くらいの時期に自然に小さくなっていきます。
扁桃肥大とは口蓋扁桃が肥大する状態で、3歳頃から大きくなり、7歳頃にピークとなり、10歳頃には小さくなります。

どちらも扁桃組織の肥大によって、空気の通り道が狭くなるため、鼻づまり、口呼吸、いびきといった症状を伴うことがあります。

<アデノイドとは?>
正常な状態アデノイド増殖症の状態

② アレルギー性鼻炎や肥満

近年、花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎が増加しています。幼少期は鼻呼吸が成人以上に重要で、鼻炎による軽度の鼻閉でもいびきや小児の睡眠時無呼吸症候群の原因となります。
花粉症や肥満は、どちらも子どもに増えているため、子どもであっても睡眠時無呼吸症候群は増えてくると考えられます。

子どもの睡眠時無呼吸症候群による影響

子どもの睡眠時無呼吸症候群の特徴としては、落ち着きがない、勉強に集中できない、動作が粗暴といったものがあるほか、顎や顔の骨格形成など、高次脳機能や成長発達にも影響を及ぼすことがあります。

身体の発育への悪影響

  • 低身長や低体重、肥満など身体の発育に影響する可能性があります。
  • 漏斗胸という胸の形が変形する疾患の原因となる可能性があります。

睡眠リズムの乱れを招く悪影響

  • 寝つきや寝起きが悪くなります。
  • 昼寝をすると長時間寝てしまうなど、睡眠・覚醒リズムが狂ってしまう可能性があります。

学習障害や行動の問題への悪影響

  • 日中の眠気や集中力の低下から学力の低下につながる可能性があります。
  • 不安、多動などの行動の問題につながる可能性があります。

高次脳機能や成長発達への悪影響

  • 顎や顔の骨格形成など、高次脳機能や成長発達に影響を及ぼす可能性があります。

また治療を受けずに重症化した場合、心臓が正常に機能しなくなり、肺高血圧、高血圧が生じる可能性もあります。
特に子どもの睡眠は成長や発達にもたらす影響が大きいため、見逃さないことが大切です。

子ども睡眠時無呼吸症候群の検査と治療

検査

アデノイドの大きさの診断には、内視鏡やレントゲン検査で確認します。
口蓋扁桃はお口を開けてもらって診ることで診断できます。
また、歯列や下顎の形態、軟口蓋の状態はお口を開けてもらって確認します。

治療方法

小児の睡眠時無呼吸症候群の治療は、症状の改善や緩和を目指す「保存的治療」と、手術による「外科的治療」があります。

保存的治療

症状が比較的軽症で、鼻閉由来の場合は、点鼻薬や抗アレルギー薬といった内服薬や点鼻による薬物療法で症状を軽減します。
最近ではロイコトリエン受容体拮抗薬やステロイドの点鼻が鼻内の閉塞やアデノイドの増殖を抑える効果があることが報告されていますので処方することもあります。
場合によっては経過観察で十分であることや、横向き枕を仕様するといった寝方の指導だけの場合もあります。また原因が子どもの肥満である場合は、減量に取り組みます。

外科的治療(手術)

上記の保存的治療では効果がなく「いびき」や他の症状を繰り返すといった場合に、アデノイド切除術や口蓋扁桃摘出術を検討します。手術は全身麻酔で行われ、術後約1週間の入院が必要です。術後に症状が大きく改善することが多いため、アデノイドが自然に小さくなるのを待たずに、手術を行う場合もあります。入院を伴う手術が必要な場合は、ご希望に応じて入院・手術の可能な病院をご紹介します。

小児の睡眠時無呼吸症候群は、放置すれば成長・発達に障害が出る可能性が高いので、早期の診断と治療が大切です。

最後に

  • 睡眠時無呼吸症候群は年齢に関わらず、非常に注意すべき疾患の一つとされています。さらに今後の子ども生活習慣なども含め、小児の睡眠時無呼吸症候群が増えていくともいわれています。
  • 子どもの発達や行動に問題があるなど、気になることがあれば睡眠の様子を注意して見てあげて、症状が見られた場合には早めに対策することが大切です。

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